EVS22は横浜へ来た。FISITAと同時開催。 今の仕事ではEVSに出すようなネタが無く、シンポジウムを聞くだけに 高価な一般参加費(85k円)を出せる予算も無いので、 展示会(一般500円)を見に行った。 シンポジウムは26〜27日に集中していて、まだ実質的に始まっていない。 このためか、展示会は人が多くなく、空いていた。 というよりも、展示会場のパシフィコ横浜が広すぎるため、空きスペースも多く、 それが原因で逆に寂しい感じを受けてしまうのだ。
この日は、気合を入れてニコンD70を担いで乗り込んだ。 自前で唯一のAF単焦点レンズが50mmF1.4のため、 「展示会場で35ミリ換算の75mmじゃ、何も撮れないかも...」との心配をよそに、 ご覧の通り、5歩下がってカメラを構えても問題なし会場だった。
割と人がいるショット。 反対側を向くと、JARIツアーとセットになった日光のブースと、 子供の絵が飾ってある。 FISITA展示会との間の1区画は空きスペース。 | |
トヨタi-Swing 2005年のモーターショウで出していた、個人の移動媒体シリーズの 最新版だ。 i-Unitは4輪で自動車のイメージに近かったが、 このi-Swingになると3輪となり、しかもセグウェイ同様にジャイロの制御で2輪 走行が可能となった。 トヨタ版のセグウェイということだろう。 |
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i-Swing同様に2005年のモーターショウのコンセプトモデルである、
Fine-X。 四輪インホイールモーター駆動で、四輪独立操舵が特徴。 インホイールモーターはドライブシャフトが不要となるので、 操舵輪への適用することのメリットは大きい。 独立操舵による『その場旋回』などは、単なるギミックだろうが、 「操舵輪にはインホイールモーター」をアピールすることが 目的なのだ。 |
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どうしても、「倉庫にあったショウモデルの使い回し」が
多くなってしまうが、それでも面白いのは、
構造が見えて、そこから開発者の苦心が垣間見れる
展示だろう。
レクサスGS450ハイブリッドのベアモデル。 お客様の要求に妥協を許さないのが目標だろうが、 居住性も考えると、搭載コンポーネントが多い ハイブリッド車はレイアウトが厳しい。 |
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トヨタ車体
(旧アラコ)のコムスに燃料電池を積んだもの。
愛知万博に提供されていたそうだ。 市販のコムスはライトが1灯で一つ目なのだが、 コンセプト車両は2灯なので、 こちらの方が馴染みやすい。 どちらにしろ、車幅が狭いと、農作業車両の 顔に近い。 |
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ホンダのFCXコンセプト。
これもモーターショウのコンセプトモデル。
デザインはヌメっとした印象で、最近の欧州シビックが 異星からやってきた怪獣を倒すために巨大化して○ルトラマンに なったのかと思った.... 好き嫌いもあるだろうが、少なくともインパクトはある。 ショウモデルなので実物は、かなりの巨体。 デザインを見てもらうショウモデルは、サイズが小さいと 貧弱に見えて評価が下がる。 |
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FCXコンセプトのベアモデル。
燃料電池スタックを小型化して、センタートンネルに納めている。 床下に納めるにも、セルは表面積を稼ぎたいから、扁平にするのも限度がある。 十分に小さければ、重量物で、大事な発電機なのだから車両の真ん中に置いちまえ、と。 この配置は、GMインパクト(EV1)の電池レイアウトと同じだなと思い出した。 あと、リアに水素ボンベを積むため、リアのモーターはインホイール。 |
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昼過ぎに会場に行ったときの印象はこんな感じ。
「ひ、人が居ない」と思った。
日産ブースの裏に、オーテックジャパンと一緒にNEDO プロジェクトで作っているマイクロUVが展示されている。 今日は、この展示状況を見に来たのだ。 |
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原付四輪で、 運転支援装置を搭載する。 移動のパーソナル化が進むと、車は小さくなる方向だろう。 電動化とバイワイヤ技術で、乗り物の特性は運転者に合わせて 自在に変えることができる。 この点でトヨタのi-Swingも思想は同じ方向だが、 実際の道をナンバーを付けて走る規格に落とし込むと、 答えの一つがこの形。 悪く言えば夢がないが、夢から醒めて作ると「誰が見ても自動車」という形になる。 解は一つではない。 | |
日産ブースにあった、1947年の「たま」号。
立川飛行機を母体として東京電気自動車がこの車を作り、 その後、たま電気自動車、たま自動車、 そしてプリンス自動車と名前が変わって、日産に吸収されたという 日産という会社の歴史を見てきた証人のような車。 |
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早稲田永田研のULFCV。 エコランカーをベースにして、原付ナンバーも取っている。 |
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で、早慶の「慶」の方は、というと... モーターショウ展示の経験が豊富なので、 ブース作りは手馴れたものです。 |
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エリーカの最高速仕様車。
KAZ(カズコさん)同様に、床下に全てのコンポーネントを納めて 空間効率を上げる集積台車のコンセプトなのですが、 車内空間は最高速度や航続距離といった高性能の目標のために うんと狭い。 ドライバーズカーとしては十分に広いですが、 そもそもブッ飛ばす車の後席にゃ乗りたくないってことですよ。 |
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スズキの燃料電池セニアカー「mio」 セニアカーというと、トロトロと歩道を走る ジジ臭いイメージがあるが、バー型のドアと 色使いで、案外お洒落に見えるんじゃないか?と思った。 |
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東京電力に納めている、スバルのR1e。
スバルのブースの向かいにある東京電力のブースは、 コンパニオン風のオネェちゃんを何人も立たせていて、 気合いの入ったブースだった。 一般の人がたくさん来る展示会ならよいのですが、 ちょっと空振りしている印象。 電気より、R1のマニュアル仕様が欲しい。 |
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三菱iミーブ(MIEV)。
MIEVは、「インホイールモーターを使って」という説明だったのですが、 あっさり1モーターになってしまいました。 操舵しないリアですから、インホイールにするメリットが十分に 生かせないという判断でしょう。 ベース車両にリアエンジンを吊るスペースがあるので、 シングルモーターの方がシンプルで、コスト的にも有利です。 リア2モーターで使える左右独立の駆動力配分は、 エンジンで十分に経験があるのでモーターでやる必然がない。 |
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村田製作所の
ムラタセイサク君
ものすごく、見つめられています。 CEATECでも彼を見ようと人だかりが出来ていました。 このときは、坂を登っていましたが、EVSでは平地走行。 でも、ここまで近づいて見ることができるのは良いですね。 |
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GEMの4人乗り。 コイズミさんが、ブッシュさんと乗っていた 車です。 | |
展示会場の端は、室内の試乗コースです。 試乗チケットは売り切れていたようなんで、 眺めるだけにしました。 はじめは、このセニアカーだけでしたし。 | |
「おっ」と、思ったらセグウェイ試乗開始していました。 なぜか、日本SGIが 代理店契約をして、工場内の移動手段用途などに売り出すというニュースは 聞いていました。 この人も初めて乗るのでしょうが、簡単に説明を受けて走り出したら.... | |
案外簡単に乗りこなしていました。
広い工場だと自転車使いますから、100万円近い買物にしては 効果が薄いですよね。 外の人に見られないから、宣伝効果も見込めないし。 しかし、公道に出られるのなら、バイク代わりに 一台ぐらい欲しいところです。 アメリカ政府から外圧かけてもらうか... |
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HTML by Shiro Matsugara