今年のEVSは16回目で、北京。
ルシオールをEVSに出すのは大阪から始まって、フロリダ、ベルギーの 3回で終わる予定でしたが、中国が近いからか今回も登場。 そこで昨年同様にルシオールのお世話にアルバイト、学生さん2名枠のところ 後になって一人増員し、急遽私も中国初体験できることになりラッキー。
今回のEVS16、アジアでの開催ということで地理的にも政治的にも 日本メーカーが頑張ってくれないと盛り上がらないだろうという危惧が あったが、中国でやるということで起りうる色々のリスクを恐れてか、 試乗会に車を出さないなど、少し残念な面も見られたEVSだった。
会場の北京国際会議中心。
遥か昔「最先端技術」だった漢字を輸入したおかげで、 漢字文化圏の日本人にとって、中国語は筆談で 意志疎通を図ることができることはとても便利。 ただ、発音は日本語のようにフラットではないし、 文法も韓国語ほど似ていなくて語順が全然違い、 中学高校の古文のようであって古文のようでもない。 ただ、顔は全く同じ系統のモンゴリアンなので、普通に中国語で話し掛けられる。 一部の人を除けば英語が通じないので、どちらかといえば日本語で言った方が ニュアンスを表現しやすいだろうが、中途半端な英語を使ってしまうのが 日本人の悪いところ。 最後はお国の言葉で言った方が、案外通じるんだよね。 |
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展示会場にて
北京というのは、非常に乾燥していて、しかも埃っぽい。 都市部のモータリゼーションは進んでいて、赤いシャレードの タクシーがたくさん走り回っている。 触媒なんてもんは付いてないから、大気汚染のレベルは深刻だ。 着いたらさすがにルシオールは埃だらけで、展示用の2号車を 「ベガワックス強化タイプ(花王)」で磨く。 |
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すぐに人だかり。
この時まだ開会していないのだが、展示会は一般開放されているので どんどん人が入ってくる。 ルシオールのパンフレットは、英語版を3種類ほど用意していたが、 すぐに売り切れ。 別に「そんなもんいらんやろ」と思うが、とにかく中国人民の押し寄せる パワーはすごい。 情報に飢えているのだ。 もらえるものは何でも欲しい。 今年の展示会は基本的に英語が通じないので、学生アルバイトは ある意味で楽だったに違いない。 その分通訳をお願いしたお二人には負担がかかってしまいましたが。 |
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電動車輌協会主導の展示会日本ルーム。 展示会場は3個所に分かれていて、中国でひとつ、欧米でひとつ、日本でひとつ といったところです。もちろん、完全に分かれているわけではないのだけれども、 大きなブースはそのような分類。ルシオールのような小さなブースのところは 色々混ざっているけれど、それも大体同じ分類で配置されていました。 |
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鈴鹿ではわれらの宿敵....というほどタイムを縮められるとよいのだけど、
パナソニックEVエナジーのブース。
設立当初は、EVは「ニッケル水素」電池でという思想を持って、 プリウス用の電池を供給し、最近はホンダインサイト用にも NiMH電池を売っているようですが、さすがに携帯電話を見ても 時代はリチウムイオンに移りつつあるので、Li-Ionのサンプル品の 展示。 それでも基本的に電池のケースが単一電池のサイズというのが面白いですね。 もちろん規格で電極なんかは全く違うものなのだそうですけど。 四角い電池の方が空間利用効率はよさそうだけれども、熱的なことも考えると 円のスタック、すなわち円柱というのが合理的なのかも。 |
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ここにもありました、日産ハイパーミニ
昨年のEVS15でも展示はされていましたが、 「実は走るとドアがもげちゃうんですよ」というぐらい完成度は低かった。 でも、今年は市販化されることになって、製品レベルにクオリティーを あげてきました。 ただ、これ一台に400万円というのは誰が払うのだろう。 それじゃ「売りません」と言ってるのと同じだよな、日産ルネッサンス。 400万円なら400万円の値打ちのあるものにしなきゃ。 環境のためだけに4倍のお金は払わない。 |
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中国のブースで目立つのは、やはり自転車。
中国語では「自行車」
こんな電動自転車が会場内を走り回ります。 日本の電動アシスト自転車とは違って、こちらの電動自転車は アシストではなく電動原付と同じでこがなくても進む。 こがなくて済むので楽ですが、逆にカーブではバランスを失いやすく コケたりしてましたから、乗りこなすのは難しいのかも。 |
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欧米では日本のママチャリタイプは少ないですが、 中国の自転車は日本同様ママチャリタイプでした。 というより、日本で買える自転車のほとんどは中国製だってことかな。 電池はフレームに、リアに三洋と同じようなインホイール式のモーター があります。 アウターローターなのか分かりませんが、スポークが モーターから生えてました。 | |
試乗会でも電動自行車の試乗があります。
自動車の方は登録するのに免許証を見せて署名もしなければ ならないので並んでも乗るのは大変ですが、自転車の方は 気楽にチケットをもらって乗っていました。 面白いのは、右側の3輪車。 いわゆるおばちゃん御用達のワゴンタイプの自転車ですが、 ペダルもなく完全に電力駆動のみ。 電池はお尻の下で、フロントにモーターが付いているFF方式。 |
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FF自転車の拡大図。
モーターを減速した後、チェーンで動力伝達している模様。 チェーンならモーターに減速機付けなくても チェーンに減速を頼ってしまってもよさそうですが、 フロントタイヤに普段のリアタイヤを流用していたので、 モーターもリアに付けるものと共通化するため ドリブンスプロケットを大きくする訳にいかなかったのでしょう。 |
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HTML by Shiro Matsugara